ホームシアターの大画面を映し出すのに必要なプロジェクター。テレビ画面でも代用できますが、せっかくホームシアターにするのであれば、大画面で映画や動画を楽しみたいですよね。
でも、視聴場所が狭いから、予算がないからといったような理由で購入を諦めている人も多いのではないでしょうか?
近年、様々なメーカーが色んなタイプのプロジェクターを販売しており、価格が安いものや視聴場所を選ばないものも販売されています。
その中から、我が家のホームシアターにぴったりなプロジェクターを選ぶにはどうすればいいのでしょうか?今回はプロジェクターを選ぶ4つのポイントをご紹介します。
家庭用プロジェクターとビジネス用プロジェクターの違い
プロジェクターには、家庭用プロジェクターとビジネス用プロジェクターの2種類があります。
家庭用プロジェクターは、部屋を暗くして使用することを前提に作られているため、画面の明るさはそれほど重視していません。その代わり、動画や映画の滑らかな映像を楽しむため、解像度の高さを重視しています。
一方でビジネス用プロジェクターは明るい会議室でも表やグラフ、写真などがはっきり見えるよう画面の明るさを重視しています。表やグラフなどの静止画を映し出すことが多いので、解像度の高さはそれほど重視していません。
パソコンの画面比率(4:3)に合わせているビジネス用プロジェクターに対し、家庭用プロジェクターは、ワイドスクリーンの比率(16:9)に合わせています。このように家庭用プロジェクターとビジネス用プロジェクターは規格が全く違うので、選ぶときに間違えないようにしましょう。
失敗しない!家庭用プロジェクターの選び方
家庭用プロジェクターを選ぶには、以下の4つのポイントを押さえましょう。
- プロジェクターのパネルの種類
- プロジェクターの画素数
- プロジェクターのルーメン
- プロジェクターの接続端子
ここからは、この4つのポイントを詳しく見ていきましょう。
プロジェクターの価格を決めるパネル
プロジェクターは、パネルと呼ばれるパーツに映像を出力し、スクリーンや壁に映像を映し出します。プロジェクターのパネルは「液晶パネル」「DLP パネル」「LCOS パネル」の3種類で、パネルの種類によって画質やサイズ、そしてプロジェクターの価格が異なります。
【液晶パネル】
光の三原色である赤・青・緑の 3 食を当てて透過した映像を映し出します。パネル寿命が短いのと、黒色がややグレーに表示される「黒浮き」が発生するという欠点がありますが、価格がリーズナブルで、プロジェクターの種類も豊富です。 初心者の方やコストを重視する方におすすめなパネルです。
【DLP パネル】
マイクロミラー反射型パネル(DMD)に光を当て、反射した映像を映し出します。液晶パネルよりもコントラストが高く美しい映像を楽しむことができます。DLP パネルは赤・緑・青の切り替えを高速で行っているため、視聴する人によっては虹のような模様が見えることがあります。
DLP パネルを使うとプロジェクターのパーツが少なくなるので、軽量でコンパクトな製品が多いのも特徴です。 プロジェクターを家庭内で持ち運びしたい人やリーズナブルな価格で綺麗な映像を観たい人におすすめなパネルです。
【LCOS パネル】
医療用向けのプロジェクターが採用している最高級のパネルです。画像を映し出す仕組みは DLP パネルとほぼ同じですが、表示パネルに「反射液晶」と呼ばれる特殊な構造を採用しているため、DLP よりも高い解像度とコントラスト比が実現できます。
美しい映像を観ることができますが、安いものでも価格は 50 万円以上。 手に入れるのはなかなか難しそうですが、画質にこだわりたい方におすすめです。
プロジェクターの映像の美しさを左右する解像度
解像度とは、画面の中にある光の点(ドット)がどれくらい並んでいるかを表します。解像度が高ければ高いほど、ドットの数は多くなりキメ細かい鮮やかな映像を楽しむことができます。
グラフや表、写真など静止画を映し出すビジネス用プロジェクターには高い解像度は必要ありません。 家庭用プロジェクターは動画や映画の映像を楽しむものなので、フル HD「フル HD(1920×1200)」以上の解像度がおすすめです。
プロジェクターの設置環境に合わせたルーメン
ルーメン(lm)とは、画面の明るさを表す単位で、この数値が高ければ高いほど画面が明るくなります。 家庭用プロジェクターのルーメンは 1,000 ルーメン以上のプロジェクターを選ぶと良いでしょう。 先程も説明しましたが、家庭用プロジェクターは部屋を暗くして使用するのが前提で作られています。
ビジネス用プロジェクターのように昼間の会議で使うことを目的としていないので、2000 ルーメン以上のプロジェクターだと明るすぎてせっかくの映画や動画が見辛くなることがあります。
「HDMI 端子」に対応しているプロジェクター
家庭用プロジェクターを購入するのであれば、「HDMI 端子」に対応している機種を選びましょう。 DVD プレーヤーやテレビと 1 本のケーブルで接続することができるので、配線がごちゃつきません。
また近年では、ワイヤレス接続できるプロジェクターも販売されています。パソコンやタブレット端末内の動画や画像を映し出したい場合は、wifi や Buletooth 接続できるプロジェクターがおすすめです。
ソニーの家庭用プロジェクター!おすすめ 2 選!
大手家電メーカーのソニーは、4K テレビの BRAVIA、8K テレビの海外販売など美しい映像にこだわった 4K・8K テレビの開発・販売に力を入れています。家庭用プロジェクターもテレビと同じように美しい映像にこだわっており、LCOS パネルを採用した商品が多いのが特徴です。
ここでは、ソニーのおすすめ家庭用プロジェクターを2つご紹介します。
超短焦点プロジェクター LSPX-P1
プロジェクターで大画面で映画や動画を楽しみたいけど部屋が狭くて投射距離が確保できない、気軽にホームシアターを楽しみたい方におすすめなのが超短焦点プロジェクター「 sony LSPX-P1 」です。
商品名 | 超短焦点プロジェクター sony LSPX-P1 |
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パネル | LCOS パネル |
解像度 | 1366 x 768 画素 |
ルーメン | 100ml |
接続 | HDMI 端子対応、無線 LAN・Buletooth 接続対応 |
価格 | 82,500 円(税別) |
価格が 80,000 円超えする sony LSPX-P1 は、高額でありながらあまりの人気ぶりに発売前から入荷待ちが続き入手困難となったプロジェクター。 sony LSPX-P1 の魅力は語りつくせないほどありますが、その中でも特に注目したい 3 つの特長をまとめました。
【LSPX-P1 の3つの特長】
- 1.超短焦点技術
- ・壁から約 30 センチ離すだけで大画面の映像を楽しめる
- 2.コンパクト設計
- ・幅 81㎜、高さ・奥行が 131㎜、重さ1 kg 弱と片手で持てるコンパクトサイズなので持ち運びに便利
- 3.オールインワン
- ・ワイヤレス接続でスピーカーも搭載しているので LSPX-P1 プロジェクター1台でホームシアターを楽しめる
通常、家電を小型化すると機能や性能が落ちてしまいがちですが、ソニーの LSPX-P1 は高性能のままプロジェクターの小型化を実現。 光源に小型レーザーエンジンを、パネルに高価な LCOS パネルを採用することで、大型のホームシアタープロジェクターに負けない美しい映像を楽しむことができます。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
公式サイト:ソニーストア公式サイト
ビデオプロジェクター VPL-HW60
我が家に本格的なホームシアターを設置して、映画や動画鑑賞を楽しみたい方におすすめしたいのが、ビデオプロジェクター「 sony VPL-HW60 」です。
商品名 | ビデオプロジェクター sony VPL-HW60 |
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パネル | LCOS パネル |
解像度 | 6,220,800 画素 |
ルーメン | 1800ml |
接続 | HDMI 端子対応 |
価格 | 249,880 円(税別) |
2015 年 10 月に発売されたビデオプロジェクター sony VPL-HW60 は、少々型が古いのですが、リーズナブルな価格で高性能な商品のため、今でも根強い人気があります。
sony LSPX-P1 と同じように sony VPL-HW60 にもたくさんの魅力がありますが、その中でも注目したい3つの特長をまとめました。
【VPL-HW60 の3つの特長】
- 1.データベース型超解像処理 LSI(リアリティークリエーション)
- ・映像信号をリアルタイムで解析・復元しより美しい映像を投影
- 2.クロストークの少ない高精細 3D
- ・高速パネル駆動の「SXRD」技術を搭載し、3D 映像が 2 重に見えるクロストーク現象を最小限に抑える
- 3.1800 ルーメンの高輝度
- ・完全遮光できない部屋でも高画質な映像を楽しむことができる
VPL-HW60 は、劇場用のシネマプロジェクターにも使用されているソニー独自の反射型液晶デバイス「SXRD」を採用しています。 「SXRD」の採用によって、早い動きのシーンでも滑らかで残像感の少ない映像を楽しむことができます。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
公式サイト:ソニーストア公式サイト
まとめ
ホームシアターで大画面を実現するプロジェクターは、価格が高額なこと、視聴場所が狭いことから購入を断念してしまう方も少なくないようです。でも、ホームシアターのプロジェクターのラインナップは豊富で、リーズナブルな商品や視聴場所を選ばずに大画面を表示できる商品も多々あります。
例えば、ソニーの超短焦点プロジェクター sony LSPX-P1 は、壁から約 30 センチ離すだけで最大 80 サイズの大画面を表示させることができます。プロジェクターのサイズもコンパクトで持ち運びもできるので、場所を選ばずに映画や動画を楽しむことができます。
また、家庭用プロジェクターはテレビともケーブル1本で接続し、大画面でテレビを映すことも可能です。 東京オリンピックで活躍する日本選手を大画面で応援することができますよ。
映画やテレビをより楽しむためにもプロジェクターの購入を検討してみてはいかがでしょうか?