台湾はデビットカードが使えない！現金でお得に旅行するために押さえたい４つのポイント

成田空港から約4時間の距離に位置する台湾は、古い歴史と文化を持った国で有名な観光地が数多く点在しています。どこか懐かしい屋台や夜市は美味しいグルメを楽しむこともできます。そして意外にも台湾には温泉地が多く、台湾全土で100か所以上の温泉地があるのです。

魅力たっぷりの台湾をお得に楽しむには、デビットカードを持っていくのがおすすめです。 今回は、台湾旅行でなぜデビットカードがお得なのか、また現地通貨をお得に換金するにはどうすればいいのかを解説します。

台湾は日本よりも現金主義！カードが使えない店が多い国

台湾は日本よりも現金主義でカードが使えないお店が多い国です。 台湾でカードが使えない理由は主に２つあります。

【台湾でカードが使えない理由】

• 屋台や夜市が多く、売られている商品も40元（140円）～など少額で購入できるものがほとんど
• 店主1人で切り盛りするお店が多く計算間違いも日常茶飯事

屋台や夜市のお店のほとんどは店主が１人で切り盛りし、支払いもレジはなく店主の暗算で行います。そのため、忙しいと計算間違いも多く、おつりが多かったり少なかったりすることも日常茶飯事です。

もし、クレジットカードで決済して、レジ打ちや計算間違えが発生するとキャンセル処理をする必要があり、処理には通常３～５分程度の時間が必要となります。長い間、１人のお客さんに対応していると、少額で大量の商品を販売しているお店では売上が落ちてしまいます。このようなことから、台湾では使い勝手の良い現金での支払いが主となっているのです。

台湾で使うカードを選ぶ３つのポイント

親日国で比較的治安が良いと言われている台湾ですが、大金を持ちながら観光するのは危険です。トラブルに巻き込まれないためにも、使う分だけ現金を持つことをおすすめします。では、台湾ではどのようなカードを持ち歩いて、現地通貨を引き出すとお得に旅行を楽しめるのでしょうか。ここでは台湾で使うカードを選ぶ3つのポイントをご紹介します。

１.デビットカードがおすすめ

台湾旅行をお得に楽しみたいのであれば、デビットカードがおすすめです。 デビットカードなら使えるお金は口座残高に限られているので、請求書を気にしながら買い物する必要はありませんし、ATMさえあれば手数料はかかりますが、いつでも現地通貨を引き出すことができます。

一方、クレジットカードは海外キャッシングによって現地通貨を引き出すことができます。 カードによっては、両替所やデビットカードの手数料よりも安い利子で現地通貨を引き出すことができますが、海外キャッシングはあくまでも借金です。

少額の借入ですぐに返せる金額であれば、問題ないのですが海外に行くとつい気が大きくなってお金を使い過ぎてしまうこともあるでしょう。高額な請求で支払いを分割にしなければならなかったり、支払いを延滞してしまったりすると無駄なお金を支払うことになってしまいます。

２.国際カードブランド「VISA」のカード

台湾でデビットカードを使う場合は、国際カードブランド「VISA」のカードを選びましょう。 台湾ではJCBも使えますが、他の国では使えないこともあるので、VISAのカードを持っていた方が安心です。

３.ATM手数料、海外サービス手数料がお得なカード

台湾で使うデビットカードを選ぶときは、ATM手数料、海外サービス手数料がお得なカードを選びましょう。 デビットカードで現地通貨を引き出すと、利用金額に換算レートを掛け合わせ、さらにATM手数料を加えた金額が口座から引き落とされます。

文章では分かりにくいので、例としてATMで1000元を手に入れたときの口座引き落とし金額を確認しましょう。基準レートは、VISAでその日は1元3.5円。楽天、三井住友銀行、ソニー銀行のカードのそれぞれの引き落とし金額は以下のようになります。

銀行名	外貨取り扱い手数料	ATM手数料	口座引き落とし金額
楽天銀行	3.024％	無料	3605円
三井住友銀行	3.0%	108円	3713円
ソニー銀行	1.76%	216円	3777円

少額ですが、５回使えば860円の差がでます。 よって、カードを選ぶ際には、ATM手数料、海外ショッピング手数料を必ず確認するようにしましょう。

なお、計算方法については、以下のページをご覧ください。

日本で換金するよりも台湾のATMで現地通貨を引き出す方がお得

台湾で使う現地通貨は、日本で換金するよりも台湾のATMで現地通貨を引き出す方がお得です。 例えば、日本の成田空港で1000元を両替するときと、現地で1000元を引き出すときに必要な日本円は以下のようになります。

換金する場所	為替レート	必要な日本円
成田空港両替所	3.9553	3995円
台湾の両替所	3.494	3494円

（※2019年9月16日調べ）

両替する国が違うだけで501円の差が出ます。これだけ差がでるのは、日本の為替レートに手数料分が含まれているから。台湾で500円あれば、1食分の屋台飯が食べられるので、これは大きな差ですよね。台湾旅行するなら、現地のATMで台湾ドルを引き出すことをおすすめします。

空港内のATM、セブンイレブンのATMを使う

出典：セブンイレブン公式サイト

台湾旅行するのであれば、空港内のATMもしくはセブンイレブンのATMで現地通貨を引き出すことをおすすめします。 日本で換金するよりも手数料が安いですし、何より台湾のセブンイレブンは街中にあるので、屋台や夜市でお金が足りなくなった場合もすぐに現地通貨を引き出すことができます。

台湾のセブンイレブン店舗数は2018年５月時点で5245店舗あり、台湾で最も店舗数の多いコンビニとなっています。 台湾には他にもファミリーマートなどのコンビニも点在し、各店舗にATMが備え付けられていますが、現地に在住している人の情報によると他のコンビニのATMでは日本の銀行のデビットカードが利用できない場合があるとのこと。

なぜ利用できないかの理由は分かりませんが台湾旅行の際はセブンイレブンのATMを使うようにすれば確実に現地通貨を引き出せます。

ATMで現地通貨を引き出す手順

VISAデビットカードに対応している、台湾銀行のATMで現地通貨を引き出す手順を以下にまとめました。

【台湾銀行ATMで現地通貨を引き出す流れ】

１.VISAマークがついたATMを見つけカードを挿入
２.言語選択画面が表示されるので英文を選択（※日本語はありません）
３.カードの種類を選択する画面が表示されるので、国際クレジットカード(CREDIT INTERNATIONAL CARD)を選択
４.カードの暗証番号を入力
５.引き出し（WITHDRAWAL）を選択
６.SAVING ACCOUNTを選択
７.金額選択画面が表示されるので、引き出したい金額を選択するか、その他の金額（OTHER AMOUNT）を選択し、引き出す金額を入力する。ただし、引き出せる最小金額は1000元、最大金額は20,000元になります。
８.現金を受け取る

手順さえ覚えておけば言語がわからなくても、ATMから現地通貨を簡単に引き出すことができます。台湾を旅行する前にこれらの手順をメモしておき、財布に入れておくと安心です。

日本円が使えるお店でも台湾ドルで買い物すべし！

台湾で日本円が使えるお店でも台湾ドルで買い物しましょう。 空港や有名な観光地では日本円で買い物できるお店があります。換金手数料なく買い物できるからお得じゃん！と思われますが、それは間違いです。

使える日本円は千円札に限られますし、おつりは台湾ドルで返ってきます。 販売している商品は台湾ドルと同じ値段ではなくいくらか上乗せされた金額になっています。また、日本円を空港で出すことにより、お金を持った日本人と認識され、犯罪やトラブルに巻き込まれてしまう可能性もゼロではありません。

台湾に限らず、海外で日本円を使って買い物する場合、現地よりも高額でトラブルに巻き込まれる可能性があるので、両替は面倒かと思いますが、現地通貨で支払うようにしましょう。

海外旅行でデビットカードを使うならソニー銀行ウォレットがおすすめ

海外旅行でデビットカードを使うならソニー銀行ウォレットがおすすめです。 残念ながら台湾ドルは含まれていませんが、海外旅行の前に外貨預金口座を開設しておけば、10種類の通貨で海外ショッピング手数料が無料になるからです。

台湾ドル以外の通貨の引き出しでは、海外ショッピング手数料が1.76%かかりますが、他のデビットカードの手数料は3.0%から4%近くかかるので、ソニー銀行ウォレットならお得に引き出すことができます。

ただ、ATM利用手数料が１回あたり216円かかるので、引き出し金額を多めにして、ATM利用回数を減らした方がよさそうです。

なお、ソニー銀行ウォレットについては、以下のページをご覧ください。

まとめ

現金主義である台湾をお得に楽しむには、４つのポイントを押さえておきましょう。

1.VISAのデビットカードを持っていく 2.ATM手数料、海外ショッピング手数料が安いカードを選ぶ 3.台湾の空港、台湾のセブンイレブンのATMで現地通貨を手に入れる 4.日本円が使えるお店でもなるべく現地通貨を使う

台湾の屋台グルメは40元（140円）～と安いので、少しの手数料も1食分に値します。 豊富な台湾グルメを1つでも多く楽しむためにも4つのポイントを押さえて手数料などの出費を抑えましょう。

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