ホームシアターで映画や動画内の音を臨場感あふれるリアルな音に再現する役割を担ってるスピーカー。
ホームシアターの要とも言われるスピーカーですが、様々なメーカーが色んなタイプのスピーカーを販売しているので、どれを選べば良いのか迷いがちです。
住宅事情や予算によって購入できるスピーカーはある程度限られてきますが、その中でもより良いスピーカーを選ぶにはどうすればいいのでしょうか?
今回はホームシアターのスピーカーを選ぶコツをご紹介します。
ホームシアタースピーカーは3タイプ
ホームシアターのスピーカーの中には、視聴場所を囲むように複数のスピーカーを設置する大掛かりなものがあります。これだけに注目すると、ホームシアターの視聴場所が狭かったり予算が足りなかったりする人にはなかなか手が出しづらいところです。
でも実は、ホームシアタースピーカーのタイプは他にもあり、スピーカーの数が少なく安価なものでも十分迫力ある音を楽しむことができるのです。 ここでは、ホームシアタースピーカーの 3 つのタイプをまとめました。
サウンドバータイプ
サウンドバータイプは、スピーカーのみまたは重低音専用のウーファーが一体になっているスピーカー。
テレビの前に設置して使用するバータイプのスピーカーで、手軽にホームシアターを楽しみたい方におすすめです。
セパレートタイプ
セパレートタイプは、スピーカーと重低音専用のウーファーが分かれているスピーカー。
2 ボディ型タイプとも呼ばれています。ウーファーが別になっていることから、サウンドバータイプよりも重低音が響き、臨場感ある音を再現できます。マルチスピーカーを揃えられないけれども、音にこだわりたい方におすすめです。
マルチスピーカータイプ
マルチスピーカータイプは、複数のスピーカーと重低音専用のウーファーを視聴場所を囲むように設置するスピーカーです。
部屋が広く、映画館のようなダイナミックな音を楽しみたい方におすすめです。
ホームシアタースピーカーの選び方
視聴する場所や接続の簡単さ、価格や機能の多さなど人によってホームシアタースピーカーに何を求めるかは違ってきます。でも、ホームシアター初心者は何を基準にどう選べば良いのか分からないと思います。
ここでは、ホームシアター初心者の方が押さえておきたいホームシアタースピーカーの選び方をご紹介します。
サラウンドの種類で選ぶ
サラウンドとは、 「音に包まれているような立体感のある音響」 のことを言います。サラウンドは、映画館のような空間を作るホームシアターに欠かせません。サラウンドには 3 つの種類があります。
【サラウンドの種類】
サラウンドの種類 | 音響効果 | おすすめな人 |
---|---|---|
フロントサラウンド | スピーカーが前方にあり、壁面反射によって部屋全体に音が響く | 設置が簡単でリーズナブルなスピーカーを求めている人 |
バーチャルサラウンド | スピーカーは前方にあるが、スピーカーから出る音に変化を付けることにより、後方にスピーカーがあるように音が立体的に感じられる | 集合住宅または少ないスピーカーでホームシアターを楽しみたい人 |
リアルサラウンド | 視聴場所を取り囲むようにスピーカーを並べ、ダイナミックかつリアルな音を感じられる | 戸建て住宅に住んでいる人、音にこだわりたい人 |
サラウンドはスピーカーの数が増えれば増えるほどより立体感のある音を再現できます。
近年では集合住宅でもホームシアターが楽しめるよう、バーチャルサラウンド技術が発展しており、例えば人の足音が遠くから段々近づき、耳元まで聞こえてくるようなリアルな音を少ないスピーカーで再現することができます。
ch(チャンネル)数で選ぶ
ch(チャンネル)とは、ホームシアターで使われるスピーカーの構成を表し、チャンネル数が増えるほどよりダイナミックで立体的な音を楽しむことができます。
主なチャンネル数は 2.1ch、5.1ch、7.1ch の 3 つ で、整数が全音域の再生をするスピーカーの数で、小数点以下の数字が重低音専用のサブウーファースピーカーの数を表します。
接続方法や配線で選ぶ
以前は有線一択で、配線がごちゃついてしまいがちだったホームシアターのスピーカー。現在はワイヤレス対応の商品も多く販売されています。
ワイヤレス対応のスピーカーは配線を考えずにスピーカーを簡単に移動することができるのが大きなメリットです。
ワイヤレスは電波だから、高音質ではないと思われがちですが、それは既に昔の話。ここ数年でワイヤレスの性能は上がっており、有線とほぼ変わらないほどの高音質で音響を楽しむことができます。
ただ、ワイヤレスは近くに電波を障害する壁やモノがあったり、同じような電波が多く飛び交っている環境だったりすると音が途切れることがあります。でも、スピーカーを再起動したり無線 LAN や Buletooth 機器から離したりするなど環境を変えることで音切れも最小限に抑えられます。
手軽さを求めるのであればワイヤレスを、電波環境に左右されずに良い音を楽しみたい方は有線を選ぶと良いでしょう。
ソニーのおすすめホームシアタースピーカー2選
ソニーの音響機器といえば、1979 年に発売されたウォークマンをイメージする人が多いのではないでしょうか。ウォークマンは 2014 年3月末までに累計約4億 2000 万台以上を売上げ、ソニーの名を世界に広めました。
その後もヘッドフォンやホームオーディオなど音にこだわった製品を次々と販売していったソニー。ホームシアタースピーカーも例外ではなく、ソニーの最新技術がたくさん詰まっています。ここでは、ソニーのおすすめホームシアタースピーカーを2つご紹介します。
ホームシアターシステム HT-RT5
まるで映画の中の主人公になったかのように、大地を踏みしめる音や耳元でささやくヒロインの声をホームシアターで体感したい―。
音にこだわりたい人におすすめなのが、5.1ch ホームシアターシステム「 sony HT-RT5 」です。
商品名 | sony HT-RT5 |
---|---|
タイプ | マルチスピーカータイプ |
サラウンド | リアルサラウンド |
ch 数 | 5.1ch |
接続 | ワイヤレス接続 |
価格 | 68,900 円(税込) |
ホームシアターシステム sony HT-RT5 は、狭いスペースでリアルサラウンドが楽しめるよう、ワイヤレス接続になっています。
また、オーディオ機器として使うことも可能で、スマホやタブレットから Buletooth で接続し、音楽を楽しむこともできます。
もちろん音にもこだわっており、 sony HT-RT5 にはソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」を搭載しており、スピーカー内の音質劣化を最小限に抑えています。
そのため、原音に忠実な再生を実現することができます。 sony HT-RT5 を使って、コンサートの映像を観ればまるで自分がコンサート会場にいるかのような音を体感できます。
その他にも自動音場補正「D.C.A.C.DX」やサウンドモードを自動切換えする「ClearAudio +」などソニー独自の便利な機能も付いています。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
公式サイト:ソニーストア公式サイト
サウンドバー HT-X8500
集合住宅に住んでいるけれども、隣近所に迷惑をかけずに迫力ある音を体感したい、リーズナブルな価格でホームシアターの音響設備を整えたい―。 手軽にホームシアターを楽しみたい人におすすめなのが、サウンドバー「 sony HT-X8500 」です。
商品名 | sony HT-X8500 |
---|---|
タイプ | サウンドバータイプ |
サラウンド | バーチャルサラウンド |
ch 数 | 2.1ch |
接続 | 有線接続(一部ソニー社製品で Buletooth によるワイヤレス接続可) |
価格 | 39,980 円(税込) |
サウンドバー sony HT-X8500 のサイズは、奥行き:96mm、高さ:64㎜、幅 890㎜ となっており、テレビの前に置いても画面に被らないよう設計されています。この中にフロントスピーカー 2 つとサブウーファーが内蔵されているなんて驚きです。
ch 数は 2.1ch ですが、バーチャルサラウンドにより 5.1ch に劣らないくらいの高音質で映画や動画を楽しむことができます。 また、小さな音量でも迫力ある音響を再現できるソニーの独自機能『サウンドオプマイザー』を搭載。 集合住宅にお住まいの方も騒音を気にせず映画や動画を楽しめるようになっています。
さらに、テレビやゲーム機とケーブル 1 本で接続することができる HDMI 端子を搭載。サウンドバー sony HT-X8500 が手元に届き次第、すぐにホームシアターを楽しむことができる手軽さもサウンドバー sony HT-X8500 の魅力の 1 つです。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
公式サイト:ソニーストア公式サイト
ホームシアタースピーカーのまとめ
ホームシアターの要であるホームシアタースピーカーですが、騒音が気になって購入を迷ってしまう方も少なくないようです。でも、ホームシアタースピーカーのラインナップは豊富で、少ないスピーカーでも 5.1ch の音響を楽しむことができる製品も多々あります。
例えば、ソニーのサウンドバー HT-X8500 であれば、小さい音量で迫力のある音を楽しめる『サウンドオプマイザー』機能が付いているので、集合住宅でも安心してホームシアターを楽しむことができますよ。
また、ホームシアタースピーカーは映画や動画だけでなく、音楽、テレビのスピーカーとしても使うことができます。 東京オリンピックのテレビ観戦で、選手の息遣いや周りの声援を体感することもできそうです。
ホームシアターはスピーカーを用意するだけでも十分楽しむことができます。ホームシアターをしたいと思っている方は、まずスピーカーの購入を検討してみてはいかがでしょうか?