誰もが「家族みんなで仲良く暮らし、子供を立派に育て上げ、豊かな老後を送りたい」と願っています。
とはいえ、その願いを叶えるために今何をすれば良いのか分かっている人は少ないようです。
もし何かのプロジェクトを成功させるには、必ずその計画表や予算決めが必要になりますよね。
人生も同じことで、幸せな未来を迎えるためには人生の計画表である「ライフプラン」を作ることが効果的です。
この記事では、特に既婚女性に役立つライフプランの立て方について、ポイントを押さえてお伝えしていきたいと思います。
ライフプランとは、人生にかかるお金の設計図
ライフプランとは、人生を豊かにするためのお金の設計図です。
そしてライフプランニングとは、将来なりたい自分を想像し、それを叶えるために次のようなことを考える作業です。
- 叶えるにはいくらお金がかかるのか?
- どのタイミングにライフイベントが来ると良いのか?
- 本当に譲れない希望はどれか?
未来のことなんて分からなくても、今はあくまで希望で良いのです。
希望する人生を計画する中で問題が早期発見できますので、生活で改善すべき点が分かって夢に一歩近づくことができます。
なぜ女性にとって、ライフプランを立てることが大切なの?
特に女性にとって、ライフプランを立てることには大きな意味があります。
それには以下の3つの理由があります。
- 現代における女性の人生は、男性以上に多様化している
- 結婚や出産を機に収入が大きく変化する
- 家事・育児・介護など、無償労働を担う割合が大きい
ある程度成長した子供に関する問題も母親である女性が主体となることが多く、職場復帰や転職に大きな影響が出るのではないでしょうか。
既婚女性は「家計が苦しいなら、給与の高いところに働きに出れば良い」という立場になれないことがほとんどです。
これら女性ならではの複雑な問題を洗い出しできるだけ予算に組み込むことで、家族全員が幸せに過ごしていくための指標とすることができるのです。
具体的なライフプランの立て方
一般的なライフプランの立て方とは、エクセルなどで年ごとの収入と支出を記入し、お金が老後までキープできるよう調整してゆくことです。
なぜか貯金ができない人の多くは、収入よりむしろ支出の見通しが甘いようです。
ライフプランに支出として何を記入すれば良いのか、考えていきましょう。
住宅、子供…今後なりたい自分と家族の姿を想像してみよう
まずは、自分がなりたい将来の姿を想像してみてください。
- 子供は何人ほしい?どんな風に育てたい?
- 住宅は購入する?一戸建てorマンション
- 働きたい?働くならいつから?
- 車は何年に1回買い換える?
- 旅行は年何回?国内or海外?
今後の人生を想像し、お金がかかることをすべて洗い出してみましょう。
じっくりなりたい自分について考えることで、新たな発見があるかもしれません。
そして「絶対譲れない希望」「できれば叶えたい希望」というように、優先順位をつけていきます。
膨大な量になると思いますが、これでライフプラン作りの下準備は完了です。
人生に起こるイベントにかかるお金を計算してみよう
次に、先ほど書き出した希望をもとに、人生に起こるイベントとそれにかかる費用を書き込んでいきましょう。
住宅購入の頭金、子供の進学、旅行の費用、車の購入費用、車検代、自宅の修繕費用…
冠婚葬祭や医療費は予測が難しいため、年ごとに余裕を持たせて設定しておいた方が良いでしょう。
意外にたくさんかかることに驚くはずです。
分かっていることを書き出すだけでも「今月は車検だったから金欠で生活費が足りない」というような事態は避けられるはずです。
恒常的にかかる生活費を書き出し、収入を予測してみよう
次に、家族が生活してゆくにあたって、どれくらいの生活費がかかるのかを考えます。
住居費・食費・光熱費・通信費・教育費・保険料・車の維持費・小遣いなど、毎月かかる費用を将来の分まで予測してください。
子供の成長に合わせた教育費や食費などの増加を忘れないようにしましょう。
そして最後に、収入の予測を記入します。
ここで最初に決めた「自分がいつから、どんなスタイルで働くのか」という希望が反映されることになります。
ライフプランで働く時期を決めておくことで目的意識が高まり「そろそろ働こうとは思うけど、なかなか働く気にならない」という事態を避けることができます。
夫の昇給なども予測しづらいとは思いますが、目標値として夫婦で一緒に考えていきましょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)への相談もおすすめ
ここまで読んでいただいて分かるように、ライフプランニングには家族との話し合いが不可欠です。
しかし家族同士で希望や予測が噛み合わず、話し合いに難航することもあるでしょう。
希望の生活を送るための「何が必要でいくらかかるのか」という情報も不足しているかもしれませんね。
そんな場合は、ライフプランニングの専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)へ相談してみましょう。
FPは、あなたが望む未来を実現するため方法をプロの目線で教えてくれるはずです。
FPは日本FP協会のホームページなどから探すことができます。
ライフプランは定期的な見直しを
ライフプランは、一度立てればそれで終わりというものではありません。
思わぬ事態に遭遇することもあるし、将来への希望が変わっていくこともあるでしょう。
また生活を送る中で「ライフプラン通りの生活を送ることが負担になりすぎる」と気づくかもしれません。
一度決めたライフプランにこだわって現在の生活が辛くなっては、本末転倒です。
ライフプランは途中で変更するのが当たり前と考え、必要に応じて随時見直しを行いましょう。
見直すことが必要と気づけたということは、それだけあなたのお金に関する知見が深まったという証でもあります。
まとめ
既婚女性に役立つライフプランの立て方についてお伝えしていきましたが、いかがだったでしょうか?
- 女性にとってライフプランニングはとても重要である
- なりたい自分を想像し、将来の支出と収入を予測する
- 無理をせず、ライフプランは随時見直しを行う
これらを踏まえて、ライフプラン作成に取り組んでいただきたいと思います。
現在ライフプランは大流行で、金融機関のHPなどでも気軽にシミュレーションを行うことができます。
とはいえ、ライフプランはオーダーメイドだからこそ価値があるものです。
影響されすぎず、よく考えてあなただけのライフプランを作っていきましょう。